確かな知識を身につけ,これからの社会を生きる力を育む

教科の方針

社会的な問題意識や理解、思考力、資料の分析能力、ディベート・ディスカッション等による自己表現力、新聞・レポート等の作成力など、単なる暗記ではなく、多岐にわたり生徒の能力を高めることを目標としています。中1・中2では「地理」と「歴史」を並行して学習しますが、基礎的なレベルにとどまらず、テキストとして用いる副教材(地理)やプリント教材(歴史)などを用いて、高校の内容にまで踏み込んだ本格的な学習を進めていきます。また、中3では「公民」を学習しますが、高校「政治・経済」の副教材を併用し、現代社会の課題と人間の生き方、現代の民主政治と憲法などの分野を学習します。さらに高1で、中3の学習を引き継ぐ形で、「政治・経済」を学習することで、中3から高1の2年をかけて重複なく総合的にこの分野の学習を完成させていきます。高2では「倫理」を学び、自らの生き方に対する内省力の育成を目指します。また、高1で「世界史」を全員学習した後、高2では「日本史」・「世界史」・「地理」を進路希望に応じて学習し、総体的な社会観の育成を目指します。高3では進路選択に応じて、大学入試レベルにも十分に対応した高度な水準の授業を展開します。

中学校におけるハイレベル教材

中1・中2の「地理」では、『もっと知りたい日本と世界のすがた』(帝国書院)という副教材を用いて授業を行います。このテキストは、世界の各地域の多くの国々を取り上げていることや、日本の各地方について記述内容が詳しくなっていることが特徴となっています。本校では、このテキストを用いて高校における地理歴史の学習で必要な基礎力を養成することを目指しています。
中1・中2の「歴史」では、自主作成のプリント教材を用いて授業を行います。本校の「歴史」は日本史が中心になりますが、検定教科書では触れられていない事柄もプリント教材では取り上げ、まずは日本の歴史に対する見方・考え方をしっかりと育てます。副教材として用いる『東京都版改訂資料カラー歴史』(浜島書店)も、中学生向けの資料集の中では比較的詳しい内容のものになっています。
中3の「公民」では、高校で学ぶ「現代社会」という科目の内容を取り入れて授業を行います。そのため、副教材として『政治・経済資料2015』(東京法令出版)を用いて現代社会が抱えるさまざまな問題について、深く掘り下げていくことになります。また、適宜新聞記事などから作成したプリント資料を用いて、時事問題に目を向けながら、高校の「政治・経済」で学ぶ内容に踏み込んで、憲法や人権の問題を学んでいきます。

使用教科書

中1~中2 中学生の地理(帝国書院)、中学生の歴史(帝国書院)
中3 中学生の公民(帝国書院)

使用副教材

中1~中2 もっと知りたい日本と世界のすがた(帝国書院)、中学校社会科地図(帝国書院)、アドバンス中学地理資料白地図ワーク付東京都版(帝国書院)、東京都版改訂資料カラー歴史(浜島書店)
中3 政治・経済資料2015(東京法令出版)

中学1年から高校1年までの授業内容

学年 社  会 / 地 歴 ・ 公 民
中学1年 地理2時間 歴史2時間
中学1年 地理分野では、私たちの生きる現代の世界・日本の様子を、まず地理的思考の基礎となる様々なテーマに沿って見渡した後、世界、そして日本の地域ごとに詳しく学んでいく。
◇ 地球と地図
◇ 世界の自然環境
◇ 国、人、社会
◇ 世界の諸地域
東アジア、東南アジア、南アジア、西アジア、アフリカ
歴史分野では、日本の歴史を中心とし、各時代毎にその背景となる世界の歴史にもふれながら、総合的な歴史像をつくりあげることを目指す。
◇ 古代国家と東アジア
人類の出現~古代の文明/東アジアの中の「倭」/奈良~平安時代の政治と文化
◇ 武家政治と東アジア
鎌倉幕府と元寇/海にひらかれた時代/中世の農村と都市の生活・文化
中学2年 地理2時間 歴史2時間
中学2年 ◇ 世界の諸地域
ヨーロッパ、ロシア、アングロアメリカ、ラテンアメリカ、オセアニア
◇ 日本の自然環境
◇ 地形図を読む
◇ 日本の産業
◇ 日本の社会
◇ 武家政治の発展と世界の動き
室町時代/戦乱から天下統一へ/江戸時代の政治と社会/社会の変動と幕府の対応
◇ 近代日本の歩みと国際社会
開国~明治維新へ/明治近代国家の形成/アジアの日本から世界の日本へ
◇ 現代の日本と世界
世界情勢と大正デモクラシー/第二次世界大戦と日本/戦後の日本と国際社会
中学3年 公民3時間
中学3年 高校「政治・経済」の副教材を併用。高1で学ぶ「政治・経済」との重複を避け、連携する。
◇ 現代社会の課題
地球環境、資源・エネルギー、科学技術と生命、少子高齢化社会の問題などを取り上げる。
◇ 現代の社会と人間の生き方
性教育の一環として女性の生き方とともに社会的な性のあり方についても取り上げる。
◇ 現代の民主政治と憲法
「人権」を柱として、政治における個人と国家、民主政治の歴史、日本国憲法の成立と基本原理について学ぶ。
高校1年 世界史2時間 政治・経済2時間
高校1年 世界史では、高校2年の中世史以降の学習につながるよう、世界各地域の古代史を時間をかけて学習する。授業においては資料や視聴覚教材を活用し、古代世界への興味を持ってもらうことを目標とする。
◇ 先史の世界
◇ オリエントと地中海世界
古代オリエント世界、ギリシア世界、ローマ世界
◇ アジアの古代文明
イラン文明、インドの古代文明、東南アジアの諸文明、中国の古代文明
政治・経済では、中3次の内容を引き継ぎ、日本の平和主義と日本の政治機構、政党政治と選挙制度など、政治制度の学習を進めるとともに、市場メカニズムや国民所得など、現代経済のしくみを学ぶ。
◇ 戦後日本と平和主義
戦後の国際政治の流れ、日本の外交政策
◇ 日本の政治機構
国会、内閣、裁判所、地方自治
◇ 現代日本の政治
政党政治、選挙制度
◇ 経済社会の変容
経済と経済思想の発展
◇ 現代経済のしくみ
企業と市場機構、国民所得と経済成長、金融、財政