第13回 淑美会 文学散歩

「両国・柳橋界隈を歩く」  案内 萩原茂 教頭先生

今年は6月20日(土)の午後1時両国駅集合。最初に訪れたのは旧安田庭園。落ち着いた雰囲気の日本庭園で、かつての安田財閥が造ったものです。庭園を抜けると都立横網町公園があります。その中には東京都慰霊堂と復興記念館などが建てられ、関東大震災と第二次世界大戦の惨状を伝えています。慰霊堂と記念館に飾られている絵画を描いたのは徳永柳洲という画家で、本校の卒業生の祖父にあたります。そこから両国駅に戻り、回向院、芥川龍之介文学碑、吉良上野介屋敷跡、勝海舟生誕の碑を見学しました。狭い地域に多くの見学地があり、両国の文化の厚みというものを感じることが出来ました。さらに両国橋を渡り、柳橋方面に向かいます。隅田川は大川と呼ばれていると先生から説明がありましたが、確かに隅田川の川幅はとても広く、満面と水をたたえていました。柳橋の欄干には「かんざし」が埋め込まれていて、かつての料亭街の面影を伝えています。柳橋が架かる神田川には多くの屋形舟が浮かび、その畔には佃煮屋さんがあり、お土産を買い求め午後4時に浅草橋となりました。参加者は19名で、梅雨の晴れ間のさわやかな青空の下、とても楽しい文学散歩となりました。

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