高校1年生を対象とした林間学校は、富士吉田キャンパスにて2泊3日の行程で2クラスずつ実施されます。この林間学校のメインイベントは、宝永大噴火で誕生した富士山最大の側火山でもある宝永山(標高2,700m)への登頂と、富士山麓の水ヶ塚公園までの須山口下山になります。
1日目、富士吉田キャンパスに到着した後は、開校式、登山説明会、付近散策に続き、バーベキューを行います。中2の林間学校で飯盒炊さんを経験していることもあり、生徒たちは班ごとにできぱきと火を起こし、要領よくバーベキューを楽しみます。
2日目は宝永山登山と須山口下山。バスで静岡県側の富士宮口新五合目に到着すると、入念に準備運動をした後に登山開始。すり鉢状の宝永山火口底までは、周囲のダイナミックな景色を楽しむ余裕もあります。しかし、火口底から宝永山山頂を目指す道は、火山礫の堆積した急斜面が続き、体力との勝負になる。呼吸が浅くなり、苦しそうなクラスの仲間を励ましながら、歩を進めます。宝永山頂では晴れていれば、壮大な富士山頂、そして駿河湾まで見渡すことができます。6合目からの下山道は木々が生い茂る険しい道のり。しかし、声をかけ合ってパーティとしての一体感を創り出します。
帰寮後の最後の夜は、キャンプファイヤーとレクリエーション。吉祥生活4年目のレク係たちは、仲間を楽しませることに労を惜しまず、大いに盛り上がります。
3日目は富士吉田キャンパスをきれいに掃除し、帰路につきます。

生徒の感想より

 今日は今回の林間学校のメインイベントである宝永山登山でした。まず、山頂までの道のりは聞いていた通りすごい砂利道で大変でしたが、時間的には短かったので、新6合目からの下山も楽かなとか考えていたら、でこぼことした山道を4時間も下るので辛かったです。体力がなくてつらいというよりも、精神的なものの方が大きかったと思います。が、そのおかげで自分の中の対良い心や、みんなで励まし合う協調性など、得られたものはとても大きかったと思います。改めて参加してよかったと思いました。