高校球技大会は、7月の1学期期末考査後、中学球技大会の後に開催されます。バスケットボール、卓球、バレーボールの3種目で、クラスごとの戦いが繰り広げられます。広いコートを使っての競技は白熱し、各種目の選手はクラスの思いを背負って頂点を目指します。
吉祥の球技大会は、みんなが本気で戦い、全力を尽くします。前年に中3で上級生として戦った生徒たちも、高1として高校生のトーナメントの中で再び上級生クラスに戦いを挑むことになります。高校2年生は、高校3年生の隙を虎視眈々と狙い、高校3年生は「負けたら後がない」試合を1試合、1試合、緊張に押しつぶされそうになりながら戦い、そのプライドを示そうとします。
それぞれが互いのことを認め合いながら自分の役割を果たし、「チーム」をつくりあげていく過程は、クラスの団結や仲間意識の形成に大きく寄与します。
高校体育委員は、何か月も前から、クラスからの各種目メンバー表の集約、組合せの抽選、練習場所の割り振りなど、多岐にわたって球技大会の準備を行います。当日は試合運営に混乱が起こらないよう、細心の注意を払いながら大会の運営をします。また、各部から審判として協力してくれている生徒たちも、1試合1試合、その競技に携わる者として真剣にジャッジを行います。吉祥の球技大会は、生徒たちの高い自治意識のもとで、毎年たくさんのドラマを生み出しています。

球技大会を終えて

 今回の球技大会も例年に負けないほど盛り上がりました。どの学年も激しい戦いをしましたが、学年を超えた戦いはさらに激しいものとなりました。バスケ、卓球の2種目では、高校3年生と2年生が決勝で戦い、他クラスの試合でも学年ごとにまとまって応援していた姿はとても印象に残っています。また、高校1年生も初めての外部での球技大会でしたが、上級生に対して勇敢に戦いを挑んでいてとても頼もしかったです。
球技大会は新しいクラスになって初めての大きな行事です。まだあまりまとまっていなかったクラスでも、クラス対抗で一つの目標に向かって戦います。そのため、お互いに信頼関係を築き上げまとまることができたのではないかと思います。
最後に、球技大会を成功できたのは、体育部・先生方・審判をしてくれた卓球・バレーボール・バスケットボールクラブの方々、そして皆さんの協力があったからです。来年もより白熱した球技大会を作っていきましょう!
(2016年度 高校体育部長)