1学期教養講座を実施しました

  

 

7月14日(月)、16日(水)の2日間にわたり、教養講座を実施しました。この教養講座は、「学問を知る」「社会を知る」「職業を知る」のテーマのもと、様々なジャンルの専門家、研究者、企業人の方々などをお招きして実施する希望者対象の講座で、年に2回開催しています。
今回は4種類の講座を実施し、中学生・高校生合わせて延べ約230名の生徒が参加しました。大学の先生方による講座は、文化人類学、生命化学、学習科学、経営学など分野が多岐にわたっています。ただ、どの先生方もその分野のみ研究しているのではなく、その専門知識をつかって、様々な研究をしていることがとても印象的でした。文化人類学ではジェンダー・セクシュアリティ研究と組み合わせた研究であったり、経営学では安心安全な上下水道を持続させる方法の研究であったり、意外で身近な研究テーマに受講者は先生方の説明に興味津々に聞き入っていました。その講座も先生方は、それぞれ専門分野について受講者に分かりやすく、そして学問や職業の魅力を存分に伝えて下さいました。実施した講座一覧と受講者の感想は以下の通りです。

【講座一覧】
■「文化人類学とジェンダー・セクシュアリティ研究:どう交差する/させる?」
講師:国際基督教大学 文化人類学教授ジェンダー研究センター副センター長 加藤 恵津子 先生
■「45億年の地球の歴史を読み解く」&大学院生による講話
講師:東京大学大学院 理学系研究科教授 平田 岳史 先生
東京大学大学院院生(栗原かのこさん、松岡友樹さん、福士裕輔さん)
■「ウソの情報にだまされない! ~科学的に「正しい」を見分ける力をつけよう~」
講師:東京理科大学 教育支援機構教職教育センター教授 大浦 弘樹 先生
■「水が出ない、トイレが使えない!?安心安全な上下水道を持続させる方法とは?」
講師:近畿大学 経営学部教授 浦上 拓也 先生

【受講者の感想】
「文化人類学とジェンダー・セクシュアリティ研究:どう交差する/させる?」を受講して
受講する前は、文化人類学とはどのようなものか、などは少ししか知りませんでしたが、文化人類学やジェンダー・セクシュアリティ研究とは何なのかについて学んでいくうちに、世界には自分の知らない文化や世界、価値観がたくさんあるということを知って、知識も増え、少数者に関して起こっている問題があることも分かりました。また、少数派の文化や伝統を研究する、というところにも興味を持ち、私もフィールドワークに行ってみたいと思いました。

「45億年の地球の歴史を読み解く」を受講して
私はそもそも地学に興味があって、特に以前地質標本館に行った時に岩石の年代測定法に惹かれました。今回、それに関する教養講座があると聞いたので受講したら、年代測定と深く関わってる内容で、特に星(地球など)の色の話が面白かったです。

「ウソの情報にだまされない! ~科学的に「正しい」を見分ける力をつけよう~」を受講して
エコチェンバーやフィルターバブルなど家庭科の授業で習った単語が出てきて、やはり重要な言葉なのだなと思いました。実際に3つの文章を読んで、自分がいかに情報の真偽を判断する力に欠けているかを実感しました。自分は大分誤情報を認識していると思っていたのですが、何かしら思い込みなどがあるのだなと思いました。また、チェリーピッキングを初めて聞き、自分は引っかかりやすいなと思いました。道徳の探究で情報を探す時などに役立てたいと思いました。

「水が出ない、トイレが使えない!?安心安全な上下水道を持続させる方法とは?」を受講して
水道と下水道の違いなどがたくさん挙げられていて、他にも水道水の料金やその仕組みなどを教えていただき、水道やその仕組みなどがどれだけ大切で、日常に恩恵をもたらしているかがよくわかりました。他にも時々教授の師匠の方の話などを聞いて、水道の専門家が必要になることを予測していたということが凄いと驚きました!

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