
6月17日(水)のロングホームルームの時間に、高3進路行事である文化人講演会を実施しました。組織開発コンサルタント・著作家である勅使川原 真衣先生をお招きし、「生き抜く社会から生き合う社会のために、私たちができること」と題してご講演いただきました。勅使川原先生は、東京大学大学院教育学研究科修士課程修了後、外資コンサルティングファーム勤務を経て、組織開発を専門として独立。個人の能力ではなく、「関係性」という切り口から組織をより良くする提案を行ってこられました。
本講演では、組織開発の治験と教育社会学の視点から、自立を「一人で立てること」ではなく「頼り合うこと」と再定義し、「生き合い」の作法について触れながら、「新しい生存戦略」についてお話いただきました。生徒たちにとって、吉祥の建学の精神にもある「自立」について改めて考える良い機会となったようです。
【生徒の感想より】
能力に囚われない、生き合いの社会というキーワードが心に残りました。他者と競合して蹴落とし合いながら生きることが無意識のうちに教え込まれている現代社会に必要な考えのうちの一つだと思います。現世社会を生き抜く生存戦略のうち、能力社会などは関係なく「自分の特徴を把握して周りと協調し、役立てること」はとても良い考えだと思いました。無理に苦しまなくても他の道を探して同じ目的地に辿り着ける道があるかもしれないと常に探っていく姿勢を大切にしていきたいと思います。
お話を伺い、能力主義だけで人の価値を判断するのではなく、それぞれの凹凸を持ち寄り、支え合うことの大切さを学びました。特に「能力は個人の所有物ではなく、関係の中で立ち上がるもの」という考えが印象に残っています。私はこれまで、自分の能力を高めて結果を出すことばかりを重視していましたが、一人でできることには限界があると感じています。だからこそ、弱さや悩みを隠さずに共有し、互いに頼り合いながら成長できる関係を築きたい、そして、集団全体がうまく機能しているかを考えながら行動できる人になりたいと思いました。




