「吉祥祭テーマ発表」がありました

4月21日、吉祥祭実行委員会から全校生徒に向けて「吉祥祭テーマ発表」がありました。この「吉祥祭テーマ発表」は、吉祥祭実行委員会から、その年の吉祥祭のテーマを全校生徒に伝えるものです。例年は体育館に中学生、高校生がそれぞれ集まって「吉祥祭テーマ発表」が行われますが、今年は新型コロナウイルスの影響で、各教室のプロジェクターやモニターで吉祥祭実行委員会制作の動画を放映する形で実施されました。

テーマの発表に先立ち、動画の中で実行委員会生徒たちは、オリジナルの短い劇を通して、吉祥祭テーマの背景に込めた意味を伝えました。その後、第83回吉祥祭テーマが発表されました。今年のテーマは…「ライフスタイル」です。9月の吉祥祭に向けて、各団体はこのテーマに沿って、企画を考え準備していきます。吉祥祭実行委員長からは、このテーマの背景にあるさまざまな意味についてスライドを用いた説明がありました。

次に、PRセクションリーダーが「ライフスタイル」のテーマロゴを発表して、そのデザインに込めた意味を説明しました。ロゴがスクリーンやモニターに映し出されると、そのインパクトに驚きの声があがっていました。現時点でわかっている「今年度のシステム上の変更点」についても説明がありました。

今年度の吉祥祭を外部の皆様にどのような形でご覧いたくか、定まっていない部分も多くありますが、吉祥祭開催に向けて生徒たちは動き出しました。吉祥祭、吉祥祭実行委員会への応援をどうぞよろしくお願いします。

【吉祥祭実行委員会によるテーマ説明】

今年度吉祥祭実行委員では、会第83回吉祥祭のテーマとして「ライフスタイル」を掲げます。新型コロナウイルスの影響によって、従来まで当然のように行っていたことが大きく変化しました。それに伴い、私たちの生活は著しく変化し、ライフスタイルを変えざるを得なくなっています。このような歴史上の転換期だからこそ、このテーマを通して皆さんに「withコロナ」という新時代におけるライフスタイルがリアルタイムでどのように変化し、どう確立されつつあるのか、ということについて考えていただきたいです。吉祥祭実行委員会は、第83回吉祥祭テーマを掲げるにあたり、研究対象として3つの方向性を示します。

1つ目は新型コロナウイルスの影響です。新型コロナウイルスの流行に起因して、マスクの着用などの感染症対策の普及だけでなく、人々の働き方や消費のあり方、健康への意識が大きく変化し、平時とは異なる生活を余儀なくされました。直接的な接触を避けるための在宅勤務やリモートワークの浸透など、勤務形態が多様化し、働き方そのものについての考え方が変化しました。また、コロナ禍でネットショッピングの利用が急増したり、外出自粛によって人々の健康意識が高まったりしました。一方で、新型コロナウイルスへの不安やストレスを抱えながら生活を送る人や、飲食業、運輸業、観光業など一部の業態において、不況の長期化、深刻化によって収入が減少し、生活に困窮する人が増加しました。これらの新しいスタイルでの日常生活を考慮し、コロナ禍と共存する時代のライフスタイルを多角的な視点で捉え、ライフスタイルそのものやこの時代におけるその変化について具体的な研究対象とすることを呼びかけます。

2つ目は技術の発展です。新型コロナウイルスによる社会全体の変化と合わせて、未来への希望となるような新しい技術が私たちの生活に定着しつつあります。ここ数年では、5Gネットワークを活かしたこれまでにない様々なサービスや、新しい技術を利用した家電が登場したり、スマートフォンにAIが用いられるようになるなど、飛躍的に技術革新が進展しました。特に、SNSの普及は私たち中高生にとって非常に身近な話題とも言えます。また、コロナ禍という状況下だからこそ、人と直接的な接触を避けるために、オンライン授業が行われたり、デリバリーサービスの需要が増加したりしました。これらの技術革新は、どのような新しいライフスタイルを創りだしているのか、未来にはどのような可能性があるのか、考察を深めて欲しいと思います。

3つ目は価値観の変化です。生活様式の変革が進む一方で、ここ数年の日本は、個人の生き方に焦点をあて、それぞれが持つ価値観によって多様なライフスタイルの選択が可能な社会になりつつあります。また、互いの考えや価値観を尊重し合う、という風潮も高まっています。特に、就職、結婚、出産、子育てへの価値観は大きく変わり、それに応じて個々人のライフスタイルも変動しています。ライフスタイルへの考え方を変えていくのは、未来を担う私たちです。私たち一人ひとりが多種多様な価値観に基づく社会を研究しながら、これからのライフスタイルについて考えることを提案します。

今年度吉祥祭実行委員会では、吉祥生一人ひとりに枠にとらわれない柔軟な思考で、「ライフスタイル」の本質や変化についてより深く考察していただきたいと考えています。 そして、文化的統一感を持ち、生徒自身が自らの可能性に気づき、未来を切り拓くきっかけとなるような吉祥祭を目指し、このテーマを掲げます。

【吉祥祭実行委員会PRセクションによるロゴ説明】

今年度の吉祥祭テーマロゴは私たちの「ライフスタイル」の本質と変化を、本の中の1ページとその上を歩く人を用いて表現しました。

時の流れや歴史をイメージさせる本をモチーフとして、その上に私たちの生活を構成する建造物等を配置し、その中をライフスタイルを決定する主体である人が歩いている様子を表現しました。この中で、新型コロナウイルスの影響を受けた私たちの生活、未来、そして人生そのものを表現しました。

中央の矢印は、私たちのライフスタイルが普遍的なものではなく、私たちを取り巻く環境に左右され、変化する可能性のあるものであることを象徴しています。特にこの1年間、新型コロナウイルスの影響で、私たちのライフスタイルは著しく変化し、それまで私たちが当然のように楽しんでいた会食や旅行に行くことなども制限されるようになりました。飲食業や観光業、運輸業などの一部の業態では大きな経済的打撃を受けました。そういった、かつての日常やライフスタイルが突然失われてしまう様子を、私たちのライフスタイルの歴史的位置付けの象徴である本のページが破られている様子で表現しました。

また、矢印を道に見立て、私たちの生活の核となっている家や学校、私たちの生活を支えるために医療従事者が働く病院、新型コロナウイルスの影響で打撃を受けている飲食業、運輸業を表すレストランと飛行機を配置しました。そしてそのような街を人が歩いている様子で、私たちの生活全体とその変化を表現しています。

右側の電波塔と、左側の家から発せられているWi-Fi、そして家の窓から見えるパソコンは、生活様式が制限されるなか、5Gネットワークやオンライン会議サービスが整備され、私たちの生活への定着が加速し、従来以上の生活が技術の発展を基盤として実現したことを表しています。

そして、分かれ道を示す標識は、ライフスタイルの本質の1つである「価値観・人生観」の多様性を示しています。また、2つの標識の差し示す向きや色が違うことで、生徒の皆さんに多種多様な価値観・人生観に基づく、各自のライフスタイルについて考えて欲しいという思いを込めました。

私たちはこの「ライフスタイル」というテーマの背景にある本質をこのロゴで表現し、全校の皆さんに浸透することを願っています。

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