高3講演会「Go Girls!世界が目指す、女子のエンパワーメント」を行いました(高校3年)

 

6月19日、進路プログラムの一環として、高校3年生対象の講演会を行いました。

今年度は国際協力・ジェンダー専門家、関西学院大学総合政策学部客員教授、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン理事としてご活躍されている大崎麻子先生をお招きして、「Go Girls!世界が目指す、女子のエンパワーメント」という演題でご講演いただきました。

最終的に求められるエンパワーメントとは、「主体的に物事を考え、自分で決めながら生きていくこと」「自分ではどうしようもないことがあった時に、何度でも立ち上がれる力を持つこと」であるというお話に、共鳴した人も多くいたようです。大崎先生の熱いメッセージを受け取り、1人ひとりが進路について再考する機会となりました。

【生徒の感想から】

「女性の社会進出」という見出しで様々な議論が出て、それが一種の社会問題と見なされ、世界各国で様々な変化が起きる中でも、日本内部の状況はあまり変わっていないように思われる。勿論、男女間の格差に対する法律も制定されて社会の仕組みには変化が見られるが、日本人の心のより深くに住み着いている性別への固定観念は変わらない。今回の講演で、女性の社会進出に対する外国と日本の意識の差や雰囲気の違いを聞いてそのことを再確認した。

例えば、私たちが一般的な夫婦を思い浮かべたとき、夫が外で働き、妻は家事を行う様子を連想する。私の家の近くにあるケーキ屋さんでは、いまだに“カウンターレディー”の募集があるし、看護婦という言葉が使われなくなってきた今でも看護師と聞いて男性を思い浮かべる人は少ない。夫婦の話にしろ職業に関する話にしろ、まだ固定観念から脱却できないのは小さい頃からの刷り込みが原因のように思われる。今となっては夫婦共働きも増え、家事分担や育休の取り方について関心も集まるようになったが、私たちの親の世代では夫婦そろって会社で働いているのは少数派だ。そんな様子を見ているとそれが当たり前だと勝手にみなしてしまい、人の生活スタイルに性別は関係ないという本質を忘れてしまいがちになる。性別に関係なく家事・仕事のどちらに参加しても暮らしていける社会を目指すにはどうしたらいいのだろうか。

固定観念を覆すのに時間がかかるとすれば、1人ひとりの性差による格差への意識を、いっそう高めて自分の人生を良くしていくために必要な力をつけるべきであり、まさにエンパワーメントが重要であると思った。また、エンパワーメントは女性の権利獲得問題に多用されるが、それに限った話ではない。性別問わず誰しもがエンパワーメントによって人生を送るうえでより良い選択をし、選び抜くことができるのなら、私もエンパワーメントによって自立した女性を目指したいと思った。

(M.K.)

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