2学期教養講座を実施しました

 

 

 

12月14日(水)、17日(土)、21日(水)の3日間にわたり、2学期教養講座を実施しました。この教養講座は、「学問を知る」「社会を知る」「職業を知る」のテーマのもと、あらゆるジャンルの専門家、研究者、企業人の方々などをお招きして実施する希望者対象の講座で、年に2回開催しています。

今回は6つの講座を実施し、全体で280名ほどの生徒が参加しました。国立音楽大学、東京農工大の先生方、東京工業大学大学院博士課程の学生の方々に講義をしていただいたり、デンマークのコペンハーゲン大学で自然人類学を研究している卒業生とオンラインでつなぎ、研究内容はもちろんのこと、吉祥での中・高時代について熱く語っていただきました。共通しておしゃっていたのは、専門分野のみならずその周辺にある学問分野を含めて学んでおくことが研究における強みになるということでした。その他、学年を超えて協働作業を行う探究型インターンシッププログラムやデザインのワークショップを実施しました。参加した生徒たちは初めて出会った仲間と一つのものを作り上げていく喜びや達成感を得ていました。自分の興味関心にあわせて講座を受講し、教養を深めることができたようです。講座一覧と受講者の感想は以下の通りです。


■音楽データサイエンスの体験
講師: 国立音楽大学音楽学部音楽情報専修 三浦雅展先生

■文系・理系の垣根を超えて ~自然人類学の魅力~
講師:総合研究大学院大学/コペンハーゲン大学 澤藤りかい先生

■探究型インターシッププログラム ~株の力~
講師:教育と探求社/三菱UFJモルガン・スタンレー証券社員の方々および本校教員

■東京工業大学大学院による講義&懇親会
講師:東京工業大学大学院博士課程学生・修士課程学生の皆さん

■レクチャー:デザインの仕事~東京中央郵便局にミュージアムを作る~
ワークショップ:平面が立体になる瞬間を体感する
講師:多摩美術大学美術学部環境デザイン学科 湯澤幸子先生他

■獣医師の仕事と、女性が働くということ
講師:東京農工大学農学部共同獣医学科 オブライエン悠木子先生


□「音楽データサイエンスの体験」を受講して
理系と芸術系を融合させた研究というのが興味深かったです。最先端の研究内容を聞くことができてよい経験になりました。私は部活で曲をカットすることがあるため比較的身近な話題でした。この講座を受講して音に対する理解が少し深まりました。融合型の研究をするためにはどちらの知識も必要なことがわかり、今後自分がどんなことに興味を持つかわからないのでいろいろなことをしっかり学んでいくことが大切だと思いました。

□「文系・理系の垣根を超えて ~自然人類学の魅力~」を受講して
研究者の中での女性の立場について強調されているのが印象的でした。澤藤先生のおっしゃる通り、女子校内で女性をマイノリティに感じることはまずないですし、私は日本で生まれ育っているので日本人(アジア人)をマイノリティとして感じたこともなく、人種的なバックグラウンドの影響を考える機会の少なさを実感しました。大学ではここが今までと大きく異なる刺激になると思うので、良いことばかりではないと思いますが、糧になると思うので楽しみです。

□「獣医師の仕事と、女性が働くということ」を受講して
獣医師の仕事は、私たちの身近な愛玩動物の診察治療だけでなく、産業動物の解剖や病原菌がないかなどの確認もあるということを知りました。獣医師と聞くと、私は動物のために働いている医師というイメージが強かったけれど、この講座を受講して、獣医師は人間が安全にそして幸せに暮らせるような環境づくりのために、動物について学び、働いているということが一番印象に残りました。また、女性が仕事をしていく上で大切なことを聞かせていただきました。今後人間関係を築いたり、様々な活動をしていく中で活かしていきたいと思いました。

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