8月2日～3日、高校２年生の希望者42名が富士登山に挑戦しました。

2日の午後1時過ぎに富士山吉田口五合目を出発、4時頃宿泊先である七合目の山小屋に到着しました。悪天候の予報が出ていましたが、雨にも降られず、翌日の登頂に向けて良いスタートを切ることができました。夕食後は登山ガイドさんお手製の紙芝居を披露していただきました。内容は古事記由来の富士山の歴史で、生徒と教員が芝居に参加するところもあり、大いに盛り上がりました。翌朝に備えて8時には就寝しました。

3日は午前1時に起床し、七合目の山小屋を出発。午前4時半頃八合目白雲荘に着き、朝食を食べながら御来光を望むことができました。その後、山頂までは徐々に酸素が薄くなり、息苦しさを感じましたが、みんなで声を出して励ましあいながら登りました。そして、7時40分に全員そろって山頂に立つことができました。山頂は雲も少なく、火口や剣ヶ峰が良く見える好天で、それまでの疲れも吹き飛びました。それぞれが日本一の山の頂上に立った感動を噛みしめているようでした。下山時は七合目から大雨に見舞われてしまいましたが、12時20分頃には全員無事に下山することができました。

この行事は、参加者全員が無事に登頂し下山できたことが最大の収穫ですが、それ以上に、疲れたり高山病で辛そうにしている仲間に声をかけ、集団全体を意識して行動できたことが生徒たちにさらなる成長をもたらしました。そして、吉祥の伝統行事である富士登山に挑戦し、達成できたことが生徒たちの大きな自信になりました。